弓仲研究室

情報通信システム分野第3研究室

『新概念の集積回路・情報処理・画像処理システムの構築』、『安全で豊かな情報社会の実現』

 弓仲研究室では、身近なパソコン、携帯電話、Suica等のICカードなどに必要不可欠な集積回路(LSI)の性能向上および安全で豊かな情報社会の実現に向けた信号処理、通信技術、画像処理等の研究を行っています。

近年、VLSI(大規模集積回路)システムの極限微細化・高並列化・低電圧化に伴い、内部配線の激増、さらには配線間クロストーク雑音等、配線に起因する性能限界が深刻となりつつあります。このような問題を解決するために、本研究室では、通信の分野の高効率情報伝送技術(CDMA等の多重化技術、多値論理、波形等化等)に基づく新概念の集積回路・情報処理・通信処理システムの構築を目的とし、集積回路(MOSアナログ技術)・無線通信回路のハードウェア技術(FPGA、組み込みマイコン)および画像処理・並列処理等のソフトウェア技術を駆使して、現在の生活に不可欠なコンピュータ、携帯電話などの高性能化にチャレンジしています。特に、微細化に伴う素子ばらつき、雑音によるアナログ回路の性能劣化、インターフエースの速度劣化の問題を解決するために、ディジタル補正および信号処理技術を用いて、アナログ回路の高性能化、インターフェースの高速化を図る補正技術の検討を行っています。

また、ゲーム機で使われている安価なモーションキャプチャデバイスを用いた非接触生体情報センシングとその医療福祉応用を医学部附属病院と連携し研究しています。例えば、これまで高価な装置が必要であった呼吸状態の簡易測定システムを開発しています。これは、呼吸によってセンサと胸部との距離が±数mm程度変化することに着目し、その距離情報の変化をモーションキャプチャデバイスで計測する非接触呼吸モニタリングシステムであり、呼吸器疾患の簡易診断への応用等を検討しています。

計算機をフルに活用可能な研究環境のもとで、計算機支援の集積回路の設計能力、さらにプログラミング能力を習得することを研究の基本方針とし、特に、各自の興味に合わせ、身近な製品に密接した技術に関する楽しく役立つ応用を研究対象としているのが特徴です。

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